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当記事の監修者
名古屋 考平
著書: 『成果の出るAI採用 人手不足の時代に採用で勝つために』
経歴: 新卒で株式会社電通に入社し、マーケティング実務に従事。株式会社クリーマでは執行役員としてプロダクト領域を管掌し、事業成長と2020年の上場に貢献。2023年に株式会社フォワードを創業し、生成AIを活用した採用支援サービス「エースジョブ」を展開。ITスタートアップから上場企業まで約200社の採用支援実績を持つ。
2026年「日本発スタートアップ100選 次世代の主役と市場の全貌」(Forbes JAPAN)掲載。
採用スカウトは、企業が候補者を探し、経歴や志向に合わせて直接声をかける採用手法です。本記事では、ターゲット選定から検索、文面作成、送信、返信対応、カジュアル面談、改善までの実務を解説します。
採用スカウトとは、企業が人材データベースやSNSなどで候補者を見つけ、募集ポジションや面談の案内を直接送ることです。企業が自ら候補者との接点をつくるダイレクトリクルーティングの実践手段の一つとして使われます。
求人広告は応募を募り、人材紹介は紹介会社から推薦を受けるのが基本です。スカウトでは、自社で対象を選び、声をかけた理由を候補者に伝えます。
ダイレクトリクルーティング全体の定義や他手法との違いは、ダイレクトリクルーティングのメリット・デメリットと導入判断をご覧ください。

採用したい人材へ直接アプローチでき、候補者の反応を自社の採用ノウハウとして蓄積できる点がメリットです。一方、候補者検索・選定、個別の文面作成、返信対応に工数がかかり、送信すれば返信や採用につながるとは限りません。
自社に向いているかは、ダイレクトリクルーティングのメリット・デメリットと向いている企業で詳しく整理しています。
まず現場と採用要件をそろえ、必須条件・歓迎条件・入社後に習得可能な条件を分けます。職種名や経験年数だけでなく、任せたい業務と、レジュメで確認する経験を具体化します。
媒体で検索する際は、職種・経験・勤務地・希望年収などから対象を抽出します。転職活動状況や最終ログインなど、媒体で確認できる情報も参照しますが、それだけで転職意向を決めつけず、経歴と募集ポジションの接点を確認してください。
候補者ごとに「どの経験を評価したか」「入社後に何を任せたいか」を記録します。対象が少ない場合は、必須条件を一つずつ見直し、条件を緩めた理由を現場と共有します。
共通説明はテンプレート化し、候補者の経歴に関係する部分を個別に調整します。プロフィールに書かれている事実を確認し、経験・関心を推測で補わないようにします。
件名:職種や任せたい役割が分かる内容にする。
Why You:経歴のどの経験を評価し、なぜ声をかけたかを伝える。
募集ポジション:仕事の内容、チームの課題、期待する役割を具体化する。
候補者にとっての接点:経験をどう生かせるか、どのような働き方や成長機会があるかを伝える。
次の行動:面談で話す内容と、返信してほしい事項を簡潔に示す。
「プロフィールに記載された法人営業の新規開拓経験を拝見しました。当社では新しい顧客層への提案を担う営業を募集しており、そのご経験と接点があると考えてご連絡しました。まずは仕事内容やチームの状況について、情報交換の機会をいただけませんか。」
これは構成例です。実際の経歴、募集内容、提供できる条件に合わせて書き換え、存在しない経験や待遇を記載しないでください。
送信前に宛名、評価した経歴、募集ポジション、リンクを確認します。媒体の送信条件や利用ルールを守り、候補者への重複送信を避けるため、送信履歴と担当者を管理します。
特定の時間帯が常に最適とは限りません。対象人材や媒体ごとに送信時期と反応を記録して確認します。再送する場合も媒体のルールと候補者の意向を確認し、辞退した候補者への継続的な送信を避けます。
返信があったら、質問に具体的に回答し、転職意向と面談への希望を確認します。返信担当者と対応期限をあらかじめ決め、辞退理由は差し支えない範囲で記録して次の候補者選定や訴求の改善に使います。
カジュアル面談は、仕事内容やチームの状況を伝え、候補者の希望を確認する相互理解の機会です。選考に当たるのか、情報交換なのかを事前に明確にし、転職意向が固まっていない候補者へ応募を急がせないようにします。
面談後は、双方の意向を確認して選考へ進むかを決めます。選考に進む際は、評価する要件、次の担当者、日程を共有し、スカウトで伝えた役割と選考時の説明にずれがないかを確認します。
媒体・職種・送信期間ごとに集計し、同じ候補者を重複して数えないルールを決めます。返信の集計では、辞退を含む全返信と、面談を希望する返信を分けると改善点を把握しやすくなります。
指標 | 本記事での集計例 |
送信数 | 期間内に初回スカウトを送った候補者数。再送は別管理。 |
開封率 | 開封した候補者数÷送信した候補者数。媒体で確認可能な場合のみ。 |
返信率 | 返信した候補者数÷送信した候補者数。全返信と前向きな返信を分ける。 |
面談化率 | 面談を実施した候補者数÷返信した候補者数。設定数と実施数は別管理。 |
選考移行率 | 選考へ進んだ候補者数÷面談を実施した候補者数。 |
率の分母や計測機能は媒体によって異なるため、比較前に定義をそろえてください。開封が取得できない媒体は未取得として扱い、0%とはしません。面談を経ない選考は別に管理します。送信から返信・面談までの時間差があるため、同じ送信対象の後工程を追跡します。
開封が少ない:件名や対象、媒体上の表示を確認する。開封が取得できない場合は推測で判断しない。
返信が少ない:Why You、仕事内容、条件、候補者層との接点を確認する。
返信はあるが面談が少ない:返信までの時間、日程提示、質問への回答を確認する。
面談はあるが選考へ進まない:採用要件とのずれ、役割・待遇の認識差、候補者の希望を確認する。
変更する条件を絞り、変更日と結果を記録します。件名や文面を比べる際は対象条件もそろえ、少数の返信だけで効果を断定しないようにします。
人事・現場の役割分担や定例レビューの設計は、ダイレクトリクルーティングの運用体制・KPI・改善の進め方をご覧ください。

採用スカウトには、ハイクラス、若手、エンジニア、新卒など、対象人材によって異なる媒体があります。ここでは従来掲載していた7媒体を、選定の入口となる概要に絞って整理します。
媒体 | 対象・特徴の概要 |
OfferBox | 新卒採用向け。学生のプロフィールを確認してアプローチする。 |
dodaキャンパス | 新卒採用向け。学生の経験や活動を確認して接点をつくる。 |
キミスカ | 新卒採用向け。学生へのスカウトを通じて接点をつくる。 |
ビズリーチ | ハイクラス・専門職などの中途採用を検討する際の候補。 |
Wantedly | 仕事や組織への共感を軸に接点をつくる際の候補。 |
Green | IT・Web領域の中途採用を検討する際の候補。 |
リクルートダイレクトスカウト | 中途採用向けの候補者検索・スカウトを検討する際の候補。 |
対象層だけで決めず、自社の検索条件で候補者がいるか、料金と運用条件が合うかを確認します。登録者層・料金・機能の詳しい比較は、以下の記事にまとめています。
担当人員や専門知識が足りない場合は、候補者検索・選定、文面作成、送信、数値集計など、負荷が集中する工程を外部へ委託する方法があります。依頼できる範囲は会社によって異なります。
委託前に、候補者選定基準、文面の承認方法、返信対応の担当、成果指標、費用、データ共有の範囲を決めます。外部支援を使っても、採用要件や最終的な採用判断、現場との調整を社内で担う必要があります。
採用スカウトでは、ターゲット選定、Why Youを伝える文面、返信対応、面談・選考を一つの流れとして管理します。返信率だけで判断せず、候補者との接点が採用要件に合う面談・選考へつながっているかを確認し、次の検索条件や訴求へ戻してください。
運用の一部に時間を確保できない場合は、エースジョブのAIと人の支援を組み合わせた候補者選定・スカウト運用もご相談いただけます。

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投稿者プロフィール
名古屋 考平
株式会社フォワード 代表取締役社長
書籍『成果の出るAI採用 人手不足の時代に採用で勝つために』著者。
新卒で株式会社電通に入社し、マーケティング実務に従事。株式会社クリーマでは執行役員としてプロダクト領域を管掌し、事業成長と2020年の上場に貢献。
2023年に株式会社フォワードを創業し、
生成AIを活用したAIスカウト支援サービス「エースジョブ」を展開。
ITスタートアップから上場企業まで約200社の採用支援実績を持つ。
シリーズAでJAFCO、ニッセイ・キャピタル、りそなキャピタルから4.1億円の資金調達を実施。
2026年「日本発スタートアップ100選 次世代の主役と市場の全貌」(Forbes JAPAN)掲載。
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